お菓子の話。ガレット・デ・ロワ(Galette des rois)編

こんにちは。かまこです。

お菓子にも歴史や由来があります。

焼き菓子の「ガレット・デ・ロワ」についてお話ししようと思います。

ガレット・デ・ロワの歴史

新年になるとお菓子屋さんやパン屋さんでよく見かけるようになります。

フランスの伝統菓子で1月6日のお祝いの日で食べるお菓子とされています。

1月6日はエピファニー(ご公現の祝日)と言います。昔、東方に住む3人の博士が救世主が誕生したことを示す星を見つけ、その星を12日間(12月25日+12日の1月6日)追いました。やがてある馬小屋にたどり着き、生まれたばかりのイエス・キリストが現れました。公の場に現れたということから「公現際」の日になりました。

ガレット・デ・ロワのとは?

ガレット(円く焼いた料理)、デ(~の)、ロワ(王様)。

直訳すると「王様の円く焼いたお菓子(料理)」になります。

一般的にパイ生地にクレームフランジパーヌというアーモンドをたっぷり使った生地を入れて焼いたお菓子です。

ガレット・デ・ロワを買うと王冠が付いてきます。これはこのお菓子の中には「フェーブ」という陶器でできた小さな人形が入っていて、切り分けて食べたときにフェーブにあったた人が王様になり王冠をかぶって祝福されるためです。

切り分け方は人数分に切り小さい子供がいる家庭は最年少の子供が机の下に入り、誰がどのピースをとるか決めて配ります。

ちなみに「フェーブ」とは空豆の意味です。胎児の形に似ていることから赤子(イエス・キリスト)の代わりに入れられるようになりました。

歴史のところでお話しした3人の博士はのちに王様と解釈されるようになったため、王様の形をしたフェーブが使われていました。

今はフェーブのコレクターがいるほど種類が豊富です。お菓子、動物、パン、キャラクターなど様々です。

見た目はかわいいですが、陶器でできているので思いっきり噛んで歯が欠けてしまうということがないように注意しましょう。

ガレット・デ・ロワの模様

ガレット・デ・ロワの表面には模様が描かれていますが、それぞれ意味があるので代表的なものを紹介します。

・月桂樹の葉

葉っぱをモチーフにした模様。

意味は「勝利」

月桂樹よりローレルの方が聞きなれている方も多いのではないでしょうか?

・麦の穂(ヘリンボーン)

矢羽根模様。意味は「豊穣」

・太陽

渦巻き模様。意味は「生命力」

・ひまわり

格子模様。意味は「栄光」

まとめ

フランスでは新年のお決まり行事とされています。家族や友達と一緒に食べれば盛り上がります。

日本ではまだなじみがないかもしれませんが、新年の行事としてお店で見かけた際は試してみてください。

そして良き1年になりますように…^^

コメント

タイトルとURLをコピーしました